縁は異なもの味なもの
「さあ、熱いうちにお茶召し上がって〜」

「はい。いただきます。」

「父さん、真央の紹介ですが…
実家は〇〇県で、真央の実のお父さんは真央が小学生の頃に病気で亡くなったんだけど、
真央が大学の頃、お母さんは再婚されたんだよ。
今のお父さんは役場にお勤めされてて、
お父さんもお母さんも穏やかな優しい方だった。

あ、このお米は真央の実家からウチにいただきました。
あと、真央はオレの今の部署で事務をしてて直属の部下です。
オレと結婚したら、一緒に退職になるので伯父さんとあとで相談して退職日を決めます。」

「そうか。
真央さん、お米ありがとう!ご両親にもよろしくお伝え下さい。」

「はい。」

「では、私は大輔の父親で 学〈まなぶ〉です。
井上不動産の社長をしております。
こちらは家内の、香代子〈かよこ〉です。
専業主婦です。
こちらは大輔の弟で、康平〈こうへい〉です。
今年からウチの会社へ入社致しました。
よろしくお願いします。」

真央は立ち上がり、
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
と頭を下げた。

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