縁は異なもの味なもの
真央も手伝おうとすると、

「父さん、伯父さん、会社の事は食べてからにする?」

「そうだなぁ〜、健太郎、樹、食べながらにするか?」

「そうだな! 良いよな、樹」

「うん。大丈夫だよ〜」

「じゃあ、みんなで和室に行きますか!」

真央は大輔やみんなと一緒に移動した…

まるで旅館の大広間のような和室だった。
大きなテーブルがデ〜ンとあり、
康平さんと昴さん、亮さんがキッチンと和室を行ったり来たりしている。

私は大輔さんに手を引かれて、お義父さんと社長と専務の向かい側に座らされた。

「大輔、お前の考えは?」

「来月のゴールデンウィークに結納して、11月の上旬に結婚式して〜残りは有給消化なんだけどさ、
12月から井上不動産への出社だと…
社内も年末で大変だろう? どう?」

「大輔と立川さんは有給どのくらい残ってるの?」

「オレは28日くらいかなあ〜 真央は?」

「私は、20日くらいだと思います。」

「じゃあ、11月上旬の結婚式以降は有給消化にしたらどうだ?
学の会社には12/1付けの入社にしてさ。」

「そうするか?」

「大ちゃんの仕事も、11月を越えるのを受けない代わりに後輩の指導だな〜」

「12月から、杉田副社長との引き継ぎをはじめるか? 
そうすればいろんな会社のクリスマスパーティーだの、忘年会、年明けの新年会で挨拶させて貰えるし」

「そうする? 分かりました。」

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