縁は異なもの味なもの
「大輔、コッチの住むところはどうする?」

「う…ん」

「あの! お義父さん!私はですね〜……」

「真央!! 」

「なに? どうした?」

「あのですね、
お義父さんとお義母さんが、イヤでなければ一緒に住みたいんですが…」

「へ! おい。大輔! 良いのか?」

「真央、もっと母さんと話しをしてからの方がいいって〜 な! 良く考えよ?」

「でも…、大輔さんは長男だし…」

「え〜〜! ホント!! 嬉しい!
真央ちゃん!ありがとう!!」

大輔、学、健太郎は ハッ!と香代子を見た!!

寿司桶を持っている 香代子が立っていた。

「ママ! まだわからないんだ!な?」

「そうそう。まだ相談中だからな!」

「あの、やっぱり私では…
嫁としてダメなんですよね。すみません。」

真央は、ちょっとガッカリした様子だった。

「え〜、2階を改築したら、大丈夫よ〜
楽しくみんなで暮らしましょうよ!パパ! お兄ちゃんも〜! ね! ふふふ〜!」

「改築……あ、ご迷惑な事を…」

「改築なんかは全然迷惑ではないんだよ?真央さん。 
ウチのママと大丈夫かなぁって」

「へ? お義母さん???」

「ギャハハ〜! 最高〜!立川さん!ギャハハ! おじさん!もうさ〜同居しちゃえば?」

「樹! そんな簡単に言うなよ〜!」

「真央ちゃん〜! これから仲良くしようね!」

「ハイ! よろしくお願いします!」

学と健太郎は、あ〜……と苦笑いをし大輔は泣きそうな顔になっていた。

「何?どうしたの?  香代子さん…」

「直美ちゃん! 真央ちゃんがね、
結婚したら同居してくれるんだって!!!
きゃあ〜、嬉しい! 真央ちゃん!
ありがとう! 本当にありがとう!!」

「こちらこそ、いろいろと教えて下さい。
お願いします。お義母さん。」

テーブルの端にいた 康平、昴、亮はあっちゃ〜と つぶやいていた………

学が、手をパンと叩いて、
先ずは、寿司食おう! な!ホラみんな座って」
と言うと、真央の隣りに陣取った香代子。

「パパ。 お兄ちゃんと真央ちゃんの結婚式は?」

「まず、結納はゴールデンウィーク。
結婚式は11月上旬!」

「おめでとう!良かったね!」

「はい。ありがとうございます。」

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