縁は異なもの味なもの
望月弁護士
「社長、専務、まずは部長クラスの人たちにメールで面談の件の通達をお願いします。
女子社員から1人10分程度、仕事を抜ける事になる事。
部下たちに、
弁護士との面談があると通達する事。
会社の働き方相談会とでもしましょうか。」

樹が目で、秘書に合図した。
秘書は、頷き社長室から出て言った。

望月弁護士
「社長、専務、この個人情報のファイルですが、
確かに人事部長の後ろの鍵付きの棚にありましたが! その鍵は部長の机の引き出しにあり、
部長の隙をみて 誰でも棚からファイルを閲覧可能な状態でした。
面談中は、専務の管理下で保管すると人事部長には話しをしてきました。」

「ハァ〜、親父〜、ダメだこりゃ〜。
昴をそろそろ、人事部長にしてさ。
人事部にピリッとしてもらわないとダメかも!
あと、社内のパソコンのシステムも…」

「でも、昴も社会人2年目だ、まだまだだ。
それに、アイツには経営に関わるようにしようと思ってるし。」

佐藤建築工業もいろいろとあるようだが…

樹からの情報から望月弁護士と加納弁護士は、証拠を掴む為、
ゴールデンウィークの休みを使い、社内に隠しカメラを設置する事にし、
業務用のパソコンも更にシステムを強化する事にした。

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