縁は異なもの味なもの
リビングで、招待状の封筒はコレにし、
案内文も一応、雛型からアレンジした清書をお義父さんと大輔さんに見せた。

2人からOKが出て、お料理の試食会の話しもする。

お義父さんは、一番人気の基本形で大丈夫だと思うと言ってくれたが、
ウチの両親にも食べてもらってから決めようと立川家を立てて下さった。

真央は、本当に思いやりのある井上家に嫁ぐ事になって、改めて、良かったと思った。

大輔さんからは、図面の簡単なラフ画を見せてもらった。
寝室、ウォーキングクローゼット、
ミニキッチンに、シャワー室、
小さな書斎、2部屋の子ども部屋。
大体の間取りが描かれていた。

「子ども部屋は、小さい頃は大きな部屋にして中学生くらいになったら仕切りを作って、
2部屋にしようと思う。 
寝室も広めにして…
子どもが小さいうちは一緒に寝るだろうしさ。」

「パパ、孫たちと賑やかに暮らせて嬉しいね! 大輔、真央ちゃんありがとう。」

「本当だなぁ、普通は同居なんかしたがらないのに…真央さんに感謝だよ」

「そうさ、オレの選んだ真央は良い嫁さんだからね!」

「いつも苦い顔してる大輔が、こんなに嬉しそうな顔をするのもなかなかなかったわね。
真央ちゃんの存在は、大きいわ〜」

「ママも、真央さんみたいな、可愛い娘が出来て良かったな!」

「うん。すごく嬉しいのよ!」

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