縁は異なもの味なもの
「父さん、設計図はいつまでだと間に合うかな?」

「早い方が良いけど…、お前も仕事があるだろう?」

「まぁね。 でも、5月中に仕上げるわ。」

「ああ、頼む。」

「あの、康平さんの部屋は…」

「康平は、社会人になってマンションにひとり暮らししてるんだよ」

「ああ、なら大丈夫ですね。」

「2階の改築だから、父さんや母さんも仮住まいしなくていいしさ!
水回りの工事の時だけ、康平のマンションに泊まるかもしれないかなぁ〜」

私とお義母さんで、簡単な間取りのラフ画を眺めていた。
大輔さんはプロ中のプロなので、全てお任せさせていただく。

夕飯の買い物に、お義母さんと一緒に歩きながらスーパーへやって来た。

「真央ちゃん、今日は何にする?
康平も来るって言ってたから、鍋でもしようか」

「そうですね! 野菜をたくさん食べれるし。」

2人で、アレやコレやと買い物をして家に戻り、
真央は持って来たエプロンをしてお義母さんと、夕飯の準備に取り掛かる。


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