縁は異なもの味なもの
5/3 私は1人で、駅に降り立つ。

駅前でお父さんとお母さんが車で迎えに来てくれていた。

「真央〜! こっちよ〜」

「真央ちゃん。お疲れ様。」

「お父さん、お母さん。迎えに来てくれてありがとう!助かる〜」

「さぁ、荷物持つよ。あっちの駐車場に停めたからね。」

「今日はね、この後美容院に真央と私の着物を持って行くからね!」

「うん。着物の小物はお母さんが準備してくれてるんだよね。」

「うん。新しい肌襦袢とか足袋も用意した。」

「ありがとう。」

車は、実家の近くの美容院へ。
車に積んでいた着物を持ち、私とお母さんで入って行く。

お父さんは、そのまま家へ。

美容院で当日の着付けと、髪型を打ち合わせてお母さんと実家へ向かう。

「真央〜 賢司さんね、ゴールデンウィークに入ってから毎日ソワソワしてるのよ〜。ふふふ。」

「お父さんには、本当に感謝してるんだ。
お母さんの事も大事にしてくれるし、
私のことも、いつも気にかけてくれて…
お母さんも、立川のお父さんと再婚して良かったね!」

「うん。まさか再婚するとは思わなかったけど、
賢司さんは、本当にいい人で幸せよ。ふふふ」

「あのね、大輔さんと金曜日2人で出かける時に亡くなったお父さんのお墓参りに行くね。
一応、報告してくるから…」

「うん。私と賢司さんも、
昨日、真央の報告しにお墓参りして来たのよ。
真央と大輔さん2人でお参りしてくれたら、亡くなったお父さんも喜ぶと思う。」


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