縁は異なもの味なもの
ビシッと背広に着替えた大輔さんとお父さん。

「真央〜、着物姿もいいね〜!可愛いよ!」

「もう〜、恥ずかしいから〜」

「ハハハ。本当に綺麗だわ〜」

「真央ちゃん、美也子さん、2人とも綺麗だよ!
美也子さん、さくら茶もお湯も準備したからね。」

「賢司さん、ありがとう!着物だとやっぱり動きにくいわ〜。
お茶溢したらどうしよう〜」

「うん。キッチンからだと大変だと思って、
和室にセットしておいたよ。確認してね。」

私もソファーに腰掛けるのも大変で、リビングで立っていた。

「真央、着物だと大変だろ椅子に座る?」

「帯が苦しくて、立ってる方がラクかなぁ。
ビシッとした背広姿の大輔さんもカッコイイよ!」

「ありがとう。照れるな〜 ハハハ」

「緊張してきた… トチったらどうしよう。」

「真央がトチろうが 絶対に嫁さんになってもらうから、大丈夫! ハハハ」

「いよいよ、スタートだね!」

「ああ。結納は儀式だが、やっぱり意味があるからな〜、神様や仏様やご先祖さまみんなに認めてもらわなきゃ! な!」

「うん。ありがとう大輔さん。」
< 177 / 285 >

この作品をシェア

pagetop