縁は異なもの味なもの
家に入り、美也子と真央は和室で着替え。

賢司や大輔も部屋で着替えを終えてリビングへ。

「大輔くん。お疲れ様! 」

「お義父さんもお疲れ様でした!」

「俺も緊張したわ〜 ハハハ。」

「お義父さん、今日はありがとうございました。」

「大輔くんのお父さんも、伯父さんも社長さんで本当に立派な方だね。
こんな言い方して申し訳ないけど、
俺は、公務員だし家柄が釣り合わないとか言われるんじゃあないかと、不安だったんだよ…
でも、真央ちゃんが大輔くんの家族にあんなに大切にしてくださるのを見たから、安心した…
僕と真央ちゃんは血は繋がってないけど、大切な一人娘だからね〜」

「はい。 
自分の母親の事をこんな風に言うのはアレなんですが…
ウチは昔っから、母さんが1人うるさくて〜
アレコレ聞いてきたりオレも弟も騒がしい母さんが苦手で、
娘が欲しかったからか真央にもベッタリくっついて…
オレや弟も 真央が母さんの事がイヤになって、婚約解消されたらどうしようって心配してたんです。
でも真央は、同居をしようと言ってくれたり、
母さんの事は、"天真爛漫で可愛らしい"って言ってくれて、母さんとも仲良くやってるんです。
父さんも、弟も真央が家族になる事を喜んでいます。
真央は、
ウチの家族を癒やしてくれる存在なんです」

「そうなんだね。大輔くんのお義母さんが、
結婚式の準備を手伝って下さるから、ありがたいって真央ちゃんが言ってたよ。」

「はい…、オレたちも離れてるので週末しか打ち合わせに行けなくて…、
母さんは楽しくて仕方ないみたいですが、真央の意見を1番にするように伝えているので大丈夫ですが…
衣装合わせで、母さんが暴走しないか心配です」

「大丈夫だよ〜、大輔くんのお義母さんは真央ちゃんの味方になって下さる方だよ」

「お義父さんも、土曜日はビシッと言って下さいね!
真央は優しいから、
きっとウチの母さんが勝手に決めてもニコニコして "はい!"って従うかもしれませんから!」

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