縁は異なもの味なもの

地元観光

翌日の金曜日。

私と大輔さんは、亡くなったお父さんのお墓参りをし、私が育った町を案内しながらお花が綺麗に咲いている公園に来た。

「わぁ〜、花壇が綺麗! 
チューリップがたくさん咲いてる! 」

「本当だなぁ〜 チューリップなんか久しぶりに見た気がするよ。
たまには、こんな風にゆっくり散歩するのもいいもんだなぁ。」

「昔はアスレチックのコースがあったけど、
今は無くなってる…」

「真央もこの公園に来るのは、久しぶりなの?」

「うん。最後に来たのは… 高校生の頃に同級生と花見をした時かな?
ホラ! 昨日のアルバムに女の子6人で花見をした写真があったでしょう?」

「ああ! あの風が強くてみんな髪の毛がスゴイことになってたヤツ? ハハハ!」

「そう! お弁当には砂が飛んできてジャリジャリしてて、紙コップは飛んでくし〜
みんなでギャーギャー笑ってばかりいたの。
アレはあれで、楽しい思い出なんだよね!」

「真央、今度はオレとも 花見の思い出を作ろうな!」

「うん! みんなで賑やかなのもいいよね!」

「みんな…もしかして家族でって事?」

「うん! 大勢の方が楽しいもんね!」

「ああ、まぁ、そうだなぁ…
でもさ! オレは真央と2人が良いなぁ〜」

「そうかな? まぁ、楽しむことが大事かな?」

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