縁は異なもの味なもの
飛翔の間の前で、井上のご両親が待っていていた。

「みなさん、お疲れ様です。」

「今日は、宜しくお願いします。」

「真央ちゃん! お義母さん! お疲れ様です。」

「父さん、母さん、今日は宜しくね。」

「宜しくお願いします。」

「もう、席も決まってるらしいし、
模擬結婚式だそうだぞ。さあ、中に入ろうか。」

6人で中へ入ると私たちのような家族や、数組のカップルも席に座っていた。

13時からモデルさんの新郎新婦が入場し
ブライダルサロンの社員が、説明しながら模擬結婚式が始まった。
実際の式より早回しでお料理が出てきた。
式ではコースで順番で提供されるし、
今出ているのは基本形である説明もされる。

「お義父さん、お義母さん、いかがですか?
パンフレットにもありますが、基本形で大丈夫ではないかと、
家内とも話しをしていたのですが…」

「美也子さん、僕もこの基本形で大丈夫だと思うけど、どう?」

「私もこれで、大丈夫だと思います。」

「大輔や真央ちゃんはどう?」

「オレも、大丈夫だと思う。真央は?」

「私も、これで良いと思います。」

お料理が決まった。

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