縁は異なもの味なもの
模擬結婚式では早回しだったが、
新婦さんは色打掛から、カラードレスに着替えて
新郎さんもタキシードにお色直しもしていた。


家族みんなで、結婚式の流れを掴めたし、お料理もとても美味しい。
ブライダルサロンの社員が衣装の説明や、
お料理はコックさんが説明してくれたので、
私たちは、いろいろと安心した。

お料理をたべながら、
「あの〜、引出物なんですが…
遠方からいらっしゃる方も多いので、真央ちゃんとも相談していたんですが、焼き菓子と、ギフトカタログにしたらどうかと思っていまして…」

「私も主人も、真央たちから聞いてそれが良いねって、話してたんですよ。」

「ありがとうございます。あとは招待状を出す名簿ですかね…」

「ウチの方は、4〜6組くらいの親戚ですが、
みんな、高齢なので招待状を出してみないとわからない感じです。」

「ウチは、親戚が多くて…、会社の者も数名…
すみません。」

「いいえ! 僕も美也子さんも一人っ子なもので
こればかりは…
まぁ、大輔くんと真央ちゃんの会社の方もいらっしゃるだろうし。」

「ありがとうございます。大輔のいとこ達は
来春の会社主催のお披露目会の時に、
お義父さんとお義母さんに紹介させて下さい。」

「はい。ありがとうございます。」

大輔と真央は、模擬結婚式のひな壇に座っているモデルさんの新郎新婦を見ながら
「真央、あと半年もしたらオレ達があそこに座っているんだな!」

「うん。なんか不思議な感覚だけど、そうなんだよね〜」

「明日マンションへ戻ったら、結婚指輪と新婚旅行もじっくり検討して、早めに準備しような!」

「うん!」

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