縁は異なもの味なもの
私たちは、ブライダルサロンの室長の三浦さんと、担当の植松さんへ挨拶をしてサロンを出て、
ホテル内の和食レストランで食事をした。

「立川さん。
今日は、本当にお疲れ様でした。
大まかな事を殆ど決めたので安心しましたね。」

「はい。お料理や引出物、
真央ちゃんのステキな衣装も決まって本当に良かったです。」

「あとの細々した事は、オレと真央も週末こちらへ来て決めます。」

「あとは、招待状を送る名簿と…席順かな?
大輔は真央ちゃんと結婚指輪と新婚旅行の予約だな。 
指輪は孝次郎さんのデパートで買うようにした方がいいかな?」

「うん。この前デパートへ行った時に伯父さんからも "ウチで買えよ〜!"って言われたよ!」

「あの〜、 真央が火事で全て燃えたので、お義父さんやお義母さんにたくさん身の回り品を買っていただいたそうで、ありがとうございます。
真央のアパート火災があった事も知らずに本当に申し訳ございませんでした。」

「お義母さん、私は女の子とお買い物ができて嬉しかったんですよ〜! 
男の子たちとは一緒に買い物なんかしないから真央ちゃんのお洋服なんか見て私まで若返った感じでしたよ。ふふふ。」

「お父さん、お母さん。このバックはね、お義父さんから買っていただいたのよ。
お洋服も買っていただいたのだし〜」

「本当にありがとうございます!
これからも、娘ともども宜しくお願いします。」

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