縁は異なもの味なもの
「いえいえ! 
こんなに美人で優しい真央さんが、ウチのお嫁さんになってくれる上に、同居までしてくれると決意してもらって、
私も家内も感謝しているんです。」

「お義父さん、お義母さん、
私たちは、真央ちゃんを大切にすると約束します。
だから、安心して下さいね。」

「お義母さん、ありがとうございます。
真央は、本当に幸せ者です。」

「大輔と真央さんが結婚したら、ちょくちょく我が家に遊びに来て下さいね。
泊まる部屋はありますので家族ぐるみで末永くお付き合いさせて下さい。」

「はい。本当にありがとうございます。
真央ちゃん、良かったね!」

「うん。本当にありがたいです。」

真央の膝の上の手を大輔が握り
「真央、結婚して更に幸せになろうな!」

真央も大輔に笑顔で
「うん! みんなで仲良く暮らそうね!」

みんなで、楽しい夕飯の時間を過ごした。

明日は、チェックアウトしてから井上家へ寄る約束をして、ホテルのロビーでお義父さんとお義母さんを見送った。
ビックリしたのは、ホテルの支配人もお見送りに出てきた事だった。

見送りした後も、支配人から婚約のお祝いや結婚式をシーサイドホテルでする事のお礼の挨拶をされ、
立川家の3人は恐縮してしまったが、大輔さんは堂々と対応していた。

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