縁は異なもの味なもの
翌日、ホテルで朝食を食べてからチェックアウト。

やはり支配人のお見送りを受けながらホテルを出発し井上家へ。

井上家へ到着すると…

「あのさ〜 大輔くん。ココ?」

「ココ旅館みたい! 真央!本当?」

「うん。スゴイでしょう? 大輔さんの実家…」

「爺ちゃんが建てた古い家で、広いだけですよ」

賢司、美也子
「………」

「じゃあ、入りましょう!」
大輔さんが門の呼び鈴を鳴らしてから玄関へ向かう。
お義母さんが玄関から外へ出てきてくれた。

「みなさん〜! いらっしゃいませ〜!
どうぞお入り下さい。真央ちゃん〜!」

お義母さんは、私の手を取り、ウチのお父さんとお母さんににこやかに頭を下げて挨拶してくれた。

「母さん。ホラ、中に入るぞ!」

「そうね! パパも応接間にいるのよ!
私はお茶の準備してくるわね〜!」

「お義母さん、私もお手伝いします!」

「本当! ありがとう真央ちゃん。」

大輔は、立川の両親を応接間へ案内した。

ガチャ
「父さん。お義父さんとお義母さんをお連れしたよ」

「やあ、立川さん! ようこそいらっしゃいませ!
古い家でビックリしたでしょう」

「イヤ〜井上さん。素晴らしいお宅ですね!
旅館みたいでビックリしました。」

「みなさん、お茶を淹れましたよ〜」

「お茶を飲んだら、家の中をご案内しますね
2階も今は、大輔の弟の康平も一人暮らしをして実家から出ていますので
ガランとした家に私たち夫婦だけなんですよ」

「そうなんですか〜、本当に立派なお家ですね。」

お茶を飲みながら、お義母さんが
「大輔! 結婚式用の赤ちゃんからの写真を選ぶからアルバム持ってきたのよ〜!」

「わぁ〜大輔さんのアルバム見たい!」

「え! あ! フォトメモリーに使うヤツ?」

「そう。真央ちゃんも一緒に選びましょう。」

それから4冊あるアルバムをみんなで見る。
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