縁は異なもの味なもの
2階は大輔さんの部屋と康平さんの部屋の他に2部屋もありお風呂と洗面所もあった。

「2階は、子供たちの部屋と、いとこ達が泊まりに来た時の部屋で…
風呂も1階だけだと時間がかかるので2階にも風呂を作ったんですよ。」

「2階も、すごく広いんだね〜」

「まぁ、これだけの広さがあれば、オレら夫婦と子供たちの部屋も充分だろ?」

「大輔、2階にも風呂を作るんだろ?」

「うん。そのつもり。メインは1階だから2階は小さめにするけどね。」

「そうか。うんうん。」

「お義父さんやお義母さんがいつでも泊まれるように、和室の6畳間も作りますから!」

「え! 僕らの部屋も?」

「ハイ。いつでも泊まりに来て欲しいですから!」

真央は、ウチの両親への暖かい大輔の心配りに有り難くて、涙が出てきた。

美也子も同じだったらしく、
香代子お義母さんが、私とお母さんの背中をさすってくれた。
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