縁は異なもの味なもの

「ウチの件は、これでよし!
なぁ、健太郎の会社で大掛かりな人事整理してるんだって?」

「ああ、凄腕弁護士さんが2人入って聞き取りを社員全員からして、怪しい社員を炙り出してさ〜
たぶん、逮捕者も出ると思うよ…
ウチの会社もやった方がいいと思う。
社員たちの意識改革にもなるしさ!」

「逮捕者ね〜 横領か?」

「うん。 額は少ないみたいだけどね〜
あと、業者からの賄賂を受け取ってたヤツや社内不倫してる社員たちと、
デザインとかを流してたのもあったと思う…」

「それは、健太郎と樹が相当な情報を持ってたって事か?」

「まぁ、深く知ってたのもあるけど…
社内不倫なんかは、弁護士さん達による社員たちからの聞き込みみたいだわ〜

父さん、オレも副社長に就く前に社内のウワサ話やいろんな情報を得たいんだよね〜
何か良い方法ないかなぁ〜」

「樹のスパイは?」

「お掃除のおばちゃん達だってさ!
お掃除のおばちゃん達の休憩室に出張土産の饅頭とかジュースを差し入れして、
お茶飲みしながら、世間話するらしくてさ〜
社員たちの話しがたくさん聞けるらしいよ〜
特に、不倫系の話しは良く知ってるらしいよ?」

「ハハハ! 昔も今も変わらないなぁ〜
女子トイレの女子社員のウワサ話はスゴイらしいからなぁ〜 」

「は? 父さんもスパイは掃除のおばさんなの?」

「ハハハ! 秘密〜!」

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