縁は異なもの味なもの
「父さん、それでさ〜、オレが会社に入る前に、清掃員のおばちゃん達と仲良くしたいんだよね」

「じやあ、変装して2週間くらい清掃員するか?」

「ああ。結婚式して、新婚旅行から帰ったらすぐに入るわ。素性も伏せて偽名で…」

「わかった。秘書と庶務課と内密で大輔を清掃員にするな! 
清掃員のおばちゃん達にはアルバイトが入るって事を伝えておくわ。」

「うん。特に喫煙所で聞き込みするし、
父さんも、凄腕弁護士さん達を揃えた方が良いよ」

「会社の顧問弁護士に相談するわ。」

「若い弁護士さん?」

「親父の代からの弁護士事務所なんだが、
最近また代替わりして、代表は40代かな?」

「とにかく、
今回の伯父さんとこの弁護士さん達みたいだと良いんだけどね〜。
あと、社内規定は?」

「健太郎からの助言もあって、去年強化したけど」

「社内規定も、今度じっくり見せてよ。」

「ああ、じゃあ来週な!」

「うん。ヨロシク。」

「じゃあ、そろそろデパートへ行く準備するか」

「ああ、そうだね。」

大輔と学は、書斎から出て部屋へ向かった。
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