縁は異なもの味なもの
「ゴメン。遅くなって。冷蔵庫に何も無かったのに… 朝ご飯になっててスゴイな。
では、いただきます。」

「しゅに… あ、 大輔さん。
今日は洋服買いに行ってきますね。」

「真央、一緒に行こう。食料品も買ってさ、
あと…、明日から昼の弁当も頼んでいいか?」

「え? お弁当ですか? は…い。
お弁当箱はありますか?」

「イヤ、無い…。外食ばかりで嫌なんだよ〜
すまないが、お願いできるか?」

「はい。じゃあ私も節約してお弁当にしようかな…。」

「そうしろよ真央。
それとさ〜、これからの事だが…
アパートが火事になったし、当分ココで暮せよ! 家賃は要らないしさ。
その代わり、食事担当な!
会社の人には内緒でさ〜。会社まで歩いて20分だし、便利だと思うし〜」

「でも…、迷惑だと思うし…」

「じゃあ、どこで寝るんだよ。小林さんちか?」

「杏奈は、もう婚約者と新居で暮らしてるし…
ビジネスホテルとか…」

「真央… やっぱりオレなんかと暮らしたくないよなぁ〜 ゴメン。」

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