縁は異なもの味なもの
2階の亮の部屋をノックしてから中に入った大輔。

部屋中にデッサン画があり、パソコン周辺に資料もたくさんあった。

ベッドで寝てる亮に近づき、
「亮! お〜い起きろ! メシ食え。」

「う…ん アレ? 大ちゃん? へ?」

「昨日いろいろあって、真央と2人で泊まったんだわ〜」

「そうなの? ビックリした。会社は? 休み?」

「オレと真央は、休み。ほら起きろ!
お前、なんかすげえなあ〜 コンクール用?」

「うん。スペインはもう少しで発表で、アメリカとドイツのコンクールにも出すつもりだからさ!」

「頑張ってるな。 お前は世界を相手に大きく羽ばたけ! 応援してるぞ!亮!」

ハハハ!と、2人で笑い合った。

「あとで、ウチの両親も来るぞ〜」

「マジで!じゃあ顔洗って、メシ食うわ!」
ダイニングに戻った大輔と、亮。

「真央さん。おはようございます。
2人が来てたなんて知らなくて、すみません。」

「おはようございます! 亮さん。製図?」

「真央、マジで亮は、すげえ〜わ!」

「ハハハ!大ちゃんは、大袈裟〜」

「亮! 井上不動産からの依頼は断らないでくれな! 約束だぞ!」

「ハイハイ! 大きなプロジェクトだと俺にデザイン料がたくさん入るから、
大きな仕事を下さいね!大ちゃん!!」

「ちゃっかりしてるなぁ!亮は〜」


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