縁は異なもの味なもの
佐藤家に戻った4人。

「おかえりなさい。
中川くんの容態はどうでした?」

「うん。あさってには一般病棟に移るらしいし、刺された割に元気な様子だったから安心したよ」

「あちらのご両親は…」

「とてもいいご両親で、本当に申し訳なかったわ」

「大輔、中川くんはラグビーをやってたんだなぁ〜
ほんの何秒かの出来事でも咄嗟の判断してスゴイよなぁ〜」

「ああ、本当に一瞬だったよ。ドン!って突き飛ばされてさ、オレは何が起きたかわからなかったんだよ。 
逃げる事も考えつかなかったくらい一瞬の出来事だったんだ。」

「私なんか叫ぶだけで… 体が動かなかった…」

「ウチの社員さんにそんなスゴイ人がいたのね…
あ、お父さんと樹もお見舞いに行くらしいけど、
お父さんは学さんと香代さんがいる間に病院から直帰して2人に話があると伝えてくれってメールがきたのよ。」

「わかったよ。ハァ〜何か中川くんの容態も確認できたし、ご両親にもお会いしたら腹減ってきたなぁ〜直美ちゃん何かある?」

「お昼だもんね〜 ハヤシライスにしたのよ〜
みんなで食べよう!」

「直美ちゃん、ありがとう。手伝うね!」

「私もお手伝いします!」

お昼は、佐藤家のダイニングで亮さんも一緒にみんなで食べた。

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