縁は異なもの味なもの
久しぶりのマンション。
窓を開けて換気をする。

「ハァ〜、やっと安心した〜！」

「ハァ。　本当だなぁ。中川もあんなに元気でビックリしたし…
早く治りそうだし良かったよ！
まさか、秘書⁉︎ なんて言い出すとは思わなかったけどな。　
これから父さんに電話して、明日会社で伯父さんと樹にも話しをするわ。」

「中川くんは、大輔さんの事を本当に尊敬しているし、大輔さんの盾になるつもりなんだよ〜」

「ああ、有難いよな、そんな風に思ってもらえて仔犬みたいに、チョロチョロしてるけど、
５年もすれば、落ち着いた大人になるだろうし…」

「そうだね〜。有難い存在だね。
さ！　時短で夕飯を作ってたべますか？」

「そうだな！　カレーにしてよ！」

「ハ〜イ。　ふふふ。」

真央がカレーを作っている間に、大輔さんはお義父さんへ電話していた。
中川くんの秘書の件はOKが出たようだ。

今回の事件が全て片付いたら採用するようになるようで、お義父さんから社長へ連絡するらしい。

「父さんも笑ってたよ〜！　
弟みたいに慕ってくれて可愛いなぁってさ！」

「確かに〜！　康平さんの１つ上だもんね！」

「中川はイイ奴だから、今の設計室より良いかもな？」

「う…ん。そうだね。下手したら潰されるから…」

電気圧力鍋が鳴り、カレーが出来た。
2人で夕飯を食べ、明日から残業になるだろうから頑張ろうと話して、早めに寝る事にした。

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