縁は異なもの味なもの
最近は、週末の井上家へ行くのが楽しみな私たち…

大輔さんの設計が形になってきたからだ。
6月から改築に入って、2か月。

お義父さんとお義母さんは、2階が工事中で大変なのに
「大輔、真央ちゃん。私なんか棟梁にお願いして
休憩時間に見せてもらってるのよ!
もう、楽しいのよ〜木の匂いを嗅ぐと、自然の中にいるみたいだし〜 ふふふ。」

「今日は? 作業しないのかな?」

「うん。何かね、材料が手配ミスで入らなかったらしいわよ!」

「は? 大丈夫なの〜井上不動産の資材部〜」

「手配ミス のフレーズを聞いただけで緊張する〜! 
私のミスじゃあないけど、"すみません!!" って謝らなきゃって思っちゃう〜 
職業病だ〜 ハハハ。」

「え〜? 真央ちゃんって材料を手配するお仕事なの? じゃあドキっとするわね〜」

「ハハハ! 真央さんでもやらかす事あるの?」

「そりゃあ、ありますよ… 品番間違えで違う材料が届いたり…。 
今は少なくなりましたが、新人の頃は怒られてばかりでした… ハハ…」

「真央さんも頑張ってるんだなぁ〜 ハハハ」

「オレもちょっと 2階に上がらせてもらうわ真央も見てみるか?」

「うん! 見たい!」

2人で2階へ上がる。

「足元気をつけろよ!」

「うん。私はココから見るね!」

大輔さんは、ヒョイヒョイと歩いて見ていた。
戻ってきて、
「真央、あそこの広いスペースは子ども部屋。
その奥が和室だろう〜…
和室の横が書斎で〜
来週は部屋になってるかなぁ〜、
先に水回りがあるか! 来週は父さん母さんは康平のところかな?」

「そうなの? 9月には出来上がる感じ?」

「ああ、内装も全て終わるのは余裕をみても10月の頭には完成かなぁ? 
早ければ9月の下旬だなぁ。」

「なんだかワクワクするね! 楽しみ!
素敵な部屋を設計してくれてありがとう!大輔さん!」

「お〜! オレたちの癒しのスペースだな!
結婚するまで、家具とかも相談して決めような!」

「うん!」

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