縁は異なもの味なもの

あの事件後、中川くんは秘書の資格も取り、大輔さんの秘書として働いている。

時々、井上家にもプライベートで遊びに来て雄大と遊んでくれたり、大輔さんやお義父さんと仕事の話しをして、夕飯を食べて帰る。

大輔さんもそうだが、
今の秘書室になってから中川くんは以前とは別人のような表情をして働いているらしい。

中川くんが？　信じられなかったが大輔さんの主任時代をマネてるらしい。ふふふ。

「オイ、中川。　お前も杏奈ちゃんに会うの1年振りくらい？」

「はい。そうですねぇ〜」

「杏奈のところの美月ちゃんは、すごく可愛い女の子なんだよ！」

「イヤ〜、楽しみです！　元暴走族の姫がママ！ハハハ！ご主人は怖そうなので、お会いしたくありませんが… ハハハ！」

「ハハハ！でも、きっと〜 ご主人もいるぞ！
仕事は、なるべく早く片付けて、大野家に向かうから〜　会社出る時に電話するからさ！」

「うん！　」