縁は異なもの味なもの
その時、玄関がガチャっといって、

杏奈のご主人の孝志《こうじ》さんが帰宅した。

「あ、孝志おかえりなさい!!美月!パパだよ!」

「あ〜☆*○〜〜」と 孝志さんに手を出す。

「真央さん! お久しぶりです!お元気でしたか? あ! 雄大くん? 
顔じゅう何ついてんの?」

「赤ちゃんせんべい!!
孝志は、手を洗ってから雄大くんに温かい濡れタオルも 持って来て〜」

「OK!みつき〜 雄大くん。待っててね!」

「あ… う〜」

孝志さんが手洗いうがいをして、雄大用のタオルを持って、リビングに現れ、美月ちゃんを抱っこし、たかいたかいをすると、おとなしいと思ってた美月ちゃんがきゃっきゃっと笑い出した。

「美月ちゃんは、パパ大好きなんだね!」

「私だと、あんなに高く持ち上げられないよ」

「パパの方が、背が高い分もっと高く感じるんだろうね!」
顔を拭いた雄大がハイハイして孝志さんの近くへ…

「雄大くんもやって欲しいんだね。おいで〜 美月は杏奈抱っこしててよ。」

「美月おいで〜。」

「雄大くん。抱っこ。 オモ〜! 男の子はガッシリしてるな! よし。いくぞ〜
たかいたかい〜!!」

「きゃっきゃっ! きゃっきゃっ〜」
何度も、美月ちゃんと雄大をたかいたかいしてくれた孝志さん。

「ハイ。終わり〜 俺も疲れた〜!
ハイ。2人は、きまじろうのDVDを見てね!」
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