縁は異なもの味なもの
「今日は、みんな夕飯食べてって!」

「ヤッタ〜! ありがとうございます!」

「ねぇ、中川くん。今、君の噂してたんだけど、秘書の時は、無表情なの?」

「え! 何で小林さんが知ってるんですか!」

「ハハハ! 私の耳は、地獄耳なのよ〜!」

「そうです。仕事では、無表情にしてます。
副社長は既婚者で愛する家族がいますから、会社の変な女子社員が副社長に寄って来ないように考えたんですよ〜俺なりに〜」

「で? 効果は?」

「バッチリっすよ〜! ハハハ!
それに、おじさん重役さん達は俺の刺された事件が、ヤクザから副社長の盾になって刺された事になってるし〜?
みんな、ヤクザとの繋がりがあるのでは?って思ってて… 誰も寄って来ないっス!」

「え〜!! ヤクザに刺されたと思われてるの?」

「どこから見ても、
ヤクザとの繋がりは無いのにね! ハハハ!」

「小林さん。あ! 杏奈さん。
今日の夕飯の買い出しがあればお使いに行くよ!」

「大丈夫! ウチもあの圧力鍋があるから〜!!」

「お! やっぱりいい女は、あの鍋を買うんだよな〜 ハハハ!」

「アレ、高かったけど、マジでいいですよね!」

「今日は、カレーライスです! 真央も手伝ってね!」

「うん。もちろん!」

杏奈は、私達が隣県に帰る事を考慮してくれて早めに夕飯を食べるように準備してくれた。
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