縁は異なもの味なもの
大輔は、火曜日の朝一で、専務室へ行くと
「大ちゃん! 単刀直入に聞くけど立川さんの事本気だよね〜」

「ああ! 本気!」

「じゃあさ、立川さんには井上不動産に戻る話しはした方が良いよ〜 
昨日も
嘘つくヤツは信じない!って言ってたしさ!」

「ああ。 樹、もしかして…伯父さんに…」

「うん。言っておいたよ〜」

「じゃあ母さんが動くだろう!」

「オレの読みだと、立川さんは周りから固めた方が、すんなりいくよ! 」

「周りから?」

「大ちゃん、金曜日にでも立川さんの実家に挨拶した方が良いかもね〜!
昨日の武田はしつこいヤツだからさ〜
親が認めている婚約者にならなきゃ
アイツが先に立川さんの実家へ行ったらマズイんじゃあーない?
今日か明日にでも婚約指輪買ったら?
ブランドなら、間違いないからさ〜ハハハ!
大ちゃんは、その辺疎そうだからハイ。
プリントアウトしといたからね!
立川さんが寝てる間に、糸とか何かでサイズを測るんだよ〜!ギャハハ!」
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