縁は異なもの味なもの
「うん。好き。子育ては大変だって聞くから出来れば、ご両親と同居はダメかなぁ?」

「もちろん良いけど、母さんに会ってから考えた方がいいかな〜! 寝てる赤ちゃんを起こしそうな母さんだからさ〜」

「その方が、楽しいよ? 同居しようよ!」

「じゃあさ、真央のご両親にも話してみる?」

「私がお父さんとお母さんに言うからね!
あのね、この前大輔さんがお爺さんから聞いた 【働く】のお話あったでしょう。
私、すごく感動したの。

やっぱり家族は一緒が良いと思うんだ! お互い助け合って…」

「ありがとう真央。父さんも母さんも泣いて喜ぶと思うよ。
こんな優しいお嫁さんだからさ。」

「それを言うなら、ウチだって喜ぶと思う。
あのね、お父さんは……まぁ私の義理のお父さんだけどね、
ずっと、病気のお母さんをお父さんと看病してたから婚期を逃した人でね。
病気のお母さんが亡くなって、後を追うようにお父さんも亡くなって、ひとりぼっちになったんだって…
だから、こんな素敵な息子ができて喜ぶと思う」

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