縁は異なもの味なもの
「そうだったんですか。」

「交換条件は、亡くなった真央ちゃんのお父さんの法要を必ずする事。でした。」

「真央は、本当に優しいなぁ。」

「だから、大輔君。真央ちゃんを泣かせるような事があれば、僕は真央ちゃんを連れ戻しますからね!」

「はい。肝に銘じて、泣かせません!
でも…真央が辛そうな時はこちらへ連れてくるかも知れません…」

「もう、これからは大輔君の実家でもあるからいつでもおいで。」

「ありがとうございます。お義父さん。」

美也子と真央は、リビングのドアの前で賢司の話しを聞いて2人とも涙ぐんだ。

そのあとは、出前のお寿司と美也子の作ったおかずやサラダが並び、4人はビールで乾杯した。

賢司や、美也子はいろんな質問を大輔にしていた。

この家を老後を考えてバリアフリーにするのに取り壊して平家にすると費用ってどのくらいになるか?
とか、
会社は〇〇県のどの辺なの?には、スマホで井上不動産の会社のホームページを見せた大輔さん。

私も一緒に覗いて見たら大企業だった!

特にお母さんは、真央がこの会社の役員の奥さんが務まるのか不安になった。

それを感じ取った大輔さんは、
大丈夫です。社長婦人になるまでたっぷり時間がありますから〜と笑ってた。


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