泣き顔フライデーナイト
それこそ、彼氏と舞い上がってる場合じゃないでしょ。
そうしたらさぁ、ね?
彼氏を作るのは今しか出来ないことでしょ?
「それに、誰かの特別になれるのって、羨ましいことじゃない?」
それだけで、自分は何があっても無敵だ、って思わない?
お互いがお互いを想いあっている関係に、私はとても憧れる。
今まで経験したこともないから、余計に。
「はぁ、憂の言い分もわかるけど……やり方に難ありだから」
「え、そうかな……」
「そうでしょ!告白するまでのスパンが短すぎるっ」
まずはお互いを知ることからでしょ?
と、そう続ける亜子。
「変な男に捕まっても知らないからね?」