泣き顔フライデーナイト
ラ
「げ、何でいるの」
夜の7時。
お母さんからちょっとしたお使いを頼まれてコンビニに向かった私は、
レジに立っている桂木を見て顔をしかめた。
「水曜と金曜が固定シフトなんだよね」
そんな私にお構いなく奴はにっこりと笑う。
金曜日だけじゃなかったんだ……今度から気をつけよ。
そんなことを考えながら、調味料コーナーへと足を向けた。
詰め替え用の塩を持って、アイツのいるレジへ。
いつもいつも、桂木がレジを担当している時間に来てしまう。
なぜかタイミングが悪い。
「今日はお菓子じゃないんだ」
「お母さんに頼まれたの。スーパーは遠いから仕方なくこっちに来たわけ」