泣き顔フライデーナイト


桂木と同じように、その瞳をジッと見つめる。


すると、奴は柔らかく笑った。

今までに見たことのないその笑顔に、不覚にも胸が鳴った。




「アンタ、可愛いね」




"可愛い"と、私に向かってそう言った。



男子にそんなことを言われたのは初めてだったから、



「っ、な……!?」



なんて、そう反応するので精一杯だった。






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