泣き顔フライデーナイト
イ
同学年の男子3人
3年生の男子1人
17才の誕生日を迎えてから今まで、私が告白をした男子の内訳はこんな感じ。
落とし物を拾ってくれたり、偶然目があったり。
そんな大したことのない理由で、彼等に"好きです"と伝えていた。
……まぁ、こんな私でもタイプというものはあるから?
私の好みに当てはまる人にしか告白はしてないけれど。
「あの、これ落としましたよ」
授業と授業の間の休み時間。
教室移動をするために亜子と廊下を歩いていると、知らない男子に後ろから声をかけられた。
上履きの色を見て、1年生だと分かった。
その手には消しゴムが。
持っていたペンケースを見ると、半分チャックが開いていた。