泣き顔フライデーナイト


桂木に肩を寄せられても、嫌だとは全く思わなかった。



「そんなほっぺた赤くして……言い逃れできないんじゃない?」



"仕方ないなぁ"とでも言うかのように、亜子は笑う。


……いや、でも、やっぱりあり得ない。




「私、今日確かめてくる」




確かめて、安心したい。


ほらね、私はやっぱり桂木のことなんか好きじゃない、って。





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