泣き顔フライデーナイト
あとはー、と頬杖をついて続ける。
「誠実そうで黒髪で……笑顔が爽やかな人にしか告白しないよね」
「い、いや、それはただの私の好みっていうかっ」
亜子にだってあるでしょう!?
好きな男子のタイプってやつが!
あとっ、改めて言葉にされると結構恥ずかしいからね?
それに、金曜日に告白するのもちゃんと理由があるんだから。
「金曜日に告白すれば、仮に振られても土日あくから、気まずくならないでしょ」
めでたく付き合えることになったら、休日デートだって出来る。
ね?ちゃんと考えてるのよ。
「なるほどねぇ。でもね、憂」
「なに?」
首を傾げると、ポンと肩を叩かれた。