泣き顔フライデーナイト
「憂が好きな誠実黒髪爽やか男子は、毎週のように男に告白しまくってるアンタのこと、好きにならないと思うけどなぁ」
「えっ」
ピタッと固まる私に、亜子は「うんうん」と「びっくりしちゃうよねー」と。
そう言いながらポンポンとまた肩を叩く。
「周りから見れば、彼氏欲しさに必死になってる痛い女の子だもんね」
「うっ、」
「"欲求不満女"って、一部から噂されてるほどだもんね」
「そ、そうなの……?」
「そんな女子のこと、誠実な男子はむしろ引いちゃうよねぇ」
亜子の容赦ない言葉に、「はうっ」とダメージを受ける私。
ほわほわ、小動物みたいな顔をして、亜子は結構思ったことはズバズバ言う。