捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました
戸惑う心
今朝、車の中で祥吾さんに言われた言葉が頭から離れない。
『ネクストの社長と関係があったのだろう』
どうしてそんなことを……。誰かが言ったのだろうか? 火のない所に煙は立たぬというが、まったく面識すらないのにどうして?
今日が忙しくて助かったと思った。一心不乱に仕事に没頭していたおかげで、泣いたり取り乱したりしなかったことに安堵する。
「立花、お前まだいたのか?」
一通り仕事が終わり、不意に思い出してしまった言葉に頭が占拠されていたようで、会議から戻った専務の声に腕時計を見た。
「本当だ、こんな時間」
「なにかあったのか?」
鋭い専務に、私はもはや隠すこともないと、ポーカーフェイスをやめ小さくため息を付いた。
「もうよくわからなくて」
「というと?」
資料を手にしたまま専務は私を見ると、話しを促すように問いかける。
『ネクストの社長と関係があったのだろう』
どうしてそんなことを……。誰かが言ったのだろうか? 火のない所に煙は立たぬというが、まったく面識すらないのにどうして?
今日が忙しくて助かったと思った。一心不乱に仕事に没頭していたおかげで、泣いたり取り乱したりしなかったことに安堵する。
「立花、お前まだいたのか?」
一通り仕事が終わり、不意に思い出してしまった言葉に頭が占拠されていたようで、会議から戻った専務の声に腕時計を見た。
「本当だ、こんな時間」
「なにかあったのか?」
鋭い専務に、私はもはや隠すこともないと、ポーカーフェイスをやめ小さくため息を付いた。
「もうよくわからなくて」
「というと?」
資料を手にしたまま専務は私を見ると、話しを促すように問いかける。