捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

まだ生後三か月の天音は、結婚して1年ほど過ぎて授かった私達の二人目の子だ。

「オムツだった」
「ありがとう」
笑顔を交わしていると、ようやく首が座った天音を抱いた祥吾さんに、瑠偉がべったりとくっついて天音の顔を覗き込む。

「パパ、天音ご機嫌だね」
すっかりお兄ちゃんの瑠偉に、私も嬉しくなってしまう。

二人目を私が欲しいと言った時、祥吾さんは賛成をしなかった。
もし、万が一私にまた何かがあったらと、私をギュッと抱きしめて『三人で充分だ』そう言ってくれた。
そんな優しい祥吾さんだから、私は大丈夫だと思った。
それに瑠偉の小さいころを見れなかったからこそ、今度は初めから父親になって欲しかった。
そんな私の想いをわかってくれて、二人目を授かった。
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