【短】You're my only shinin' star


別に、恋愛感情とかではなくて。
兄妹みたいにずっと傍にいると、俺は勝手に思い込んでたから、殆ど入ってこない麻沙美の情報に、何故かモヤモヤするばかりのまま、この年まで来た。


中高一貫校に入ってしまったから、自ずと視界には麻沙美の姿が入り込む。


でも…どうにも掴めない麻沙美の存在に、少々焦りを感じているのは紛れもない事実だった。



幼馴染。



なんなんだ、この邪魔な線引き。



だから、俺はそういうモヤモヤに蓋をするかのように、彼女を作っては適当にこの数年を過ごしてきたんだ。



あの…多分、二度と忘れられないバレンタインの夕方まで…。

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