きみのため



「っ…紫乃く…どうしたの?」



唇が離れたのは息が荒くなった頃。



いつも丁寧で優しい紫乃くんの瞳が
とっても熱っぽくて。


見つめられると、すごくドキドキした。




「………真央」



低い声で名前を呼ばれて

コツンとおでこをくっ付けられる。



甘えているみたいな紫乃くんが、可愛い。




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