きみのため



わたしは堪らなくなって、
紫乃くんの綺麗な黒髪を撫でる。


すると、それとは逆の手を取られ、
指と指を絡めるように、ぎゅうっと握られた。




「……真央」


「うん?」


「好きだよ」


「へ?」


「愛してる。…誰よりも」





これは一体どうしたのだろう。

紫乃くんがとんでもなく甘い。


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