きみのため



「あの時約束したよね
よそ見も心変わりもダメって

一生、俺に愛されるって」



「………」



「約束、したよね」




静かに、車が止まった。



囲うような木々のせいで、
星なんて見えない。


あるのは真っ暗な闇だけだった。




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