きみのため



ふふ、今宵はいい夜だ~


大好きだよ紫乃くん。




なんて、一人愛を噛み締めていると
紫乃くんがゆっくりと口を開いた。




「ところでさ。ストーカーはどう?
まだ嫌がらせ続いてる?」



紫乃くんの言葉に、
心臓がドクンと一際大きく跳ねた。




「あーうん、今日も後つけられた。
家に入る前に声もかけられたよ」


「声かけられたの?なんて?」


「いつも見てるよ、とか
愛してるとか好きとか。
とにかく気持ち悪かった…」



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