フェアリー・ロマンス~転生したら妖精の赤ちゃんに!?~②巻。

 普段は、町内でやるらしいのだがわたしは、山の上だから仕方がない。
 形だけでもやれていたらいいだろう。
シンは、何で俺が?と思ってそうな顔をしたが強制的に参加してもらう。

 ルイに挨拶をしてから縁側の方でやる。
ノートパソコンでラジオ体操を検索して流した。
 音に合わせて身体を動かした。
いち、にー、さん、しー。いち、にー、さん、しー。
 
 キラ君も起きてきたが縁側の方で見ていた。
アイツら、何をしているんだ?みたいな顔をされたけど
 私は、構わずに続けた。

 無事に終わると朝食にした。
今日は、洋食でフレンチトーストにしてくれた。
 我が家は、基本和食が中心なのだが、たまに希望して洋食にしてもらうことがある。

 外がカリカリで中身は、しっとりしている。
それにコーンポタージュスープにサラダにヨーグルト。
 私は、パクパクと食べているとキラ君にミルクをあげていたルイが……。
「今日は、何をやられるのですか?」と聞いてきた。

「今日はね。湖で泳ぐの。
学校のプール。全然泳げなかったら練習する」

 実は、夏休みが始まる前に学校でプールがあったのだが私は、まったく泳げなかった。
 前世でも泳がせてもらえなかったので仕方がないのだが、このままだとまずい。
 せめて夏休みが終わるまでには、少しでもマスターしておきたいところだ。

「プールか。いいねぇ~涼しいし」

 シンが乗り気になってるとミルクを飲んでいたキラ君は、哺乳瓶を離すと何か訴えてきた。
 手をブンブンと振りながらだ。

「お、おうだ……おぉ……」

「あぁ、どうやら一緒に行きたいようですね。
 キラは、泳ぐのが好きみたいですね」」

「キラ君が……!?」

 これは、また意外だった。
キラ君は、泳ぐのが好きだったとは……。
 しかも自ら一緒に行きたいと言ってくれて嬉しくなる。

「ならお弁当を持っていこうよ!
私も作るの手伝う」

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