フェアリー・ロマンス~転生したら妖精の赤ちゃんに!?~②巻。
私は、はりきってお弁当作りを計画した。
そして食べ終わるとルイと一緒にお弁当のおにぎりを作った。
初めてのお手伝いだ。
キッチンのところにあるテーブルでやることにしたのだが、身長が足りないため椅子の上に乗る。
まずラップに塩をパラパラてかけて、ご飯を乗せる。
そして具材だが私は、鮭を乗せた。
そのまま丸めて握るのだが、手が小さいため上手く握ることが出来ない。
むむっ……難しい。
三角にするはずが、ちょっと歪な丸になってしまう。
もう少しこう……あれ?余計に丸くなった。
しかもご飯を入れ過ぎたのか大きい。
「なかなか食べごたえが、ありそうなおにぎりですね」
「うーん。いいや、これシンにあげよう」
大食いなシンなら全部食べてくれるだろう。
チラッとルイを見ると天かす、めんつゆ、青のり、塩を入れ、混ぜておにぎりにしていた。
そして手早く三角に握ってしまった。
さすがルイ。料理上手なだけはある。
関心しているとシンが、キッチンに来た。
そして出来ていたおにぎりをひょいっと手に持った。
「旨そうじゃん。どれどれ……」
「あ、まだ作っている途中なの。
ダメだよ~つまみ食いしたら!!」
「いいじゃん、少しぐらい。
それより、あっちも止めなくていいのかよ?」
あっち……?
シンが指差した方を見ると幼児椅子に座らしていたキラ君まで、おにぎりをつまみ食いしていた。
いつの間にか、テーブルの上に乗っており、口に入れているではないか!!
あぁ、大人しいから気づかなかった!?
「キラ君メッ!! まだ赤ちゃんだから食べたらダメだよ!?」
私は、慌てて声に出した。
ルイも驚いて急いでキラ君を抱き上げて止めた。
しかしご飯粒をたくさん口元につけたキラ君は、まだ食べていた。