HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
タクシーでグラマシーへと向かう。
ニューヨークの閑静な高級住宅街。
歴史ある古の趣のある建造物が多く立ち並ぶ。年間使用料を払った人達だけが入るコトの許されるプライベートパーク・グラマシーパーク近くの一軒家でボンド先生は暮らしていた。


「あそこだ」
黒人さんが指差した家は煉瓦造りの建物。
五年前に奥様を亡くして、一人暮らしらしい。
日本から来た黒人さんはボンド先生の家に居候しながら、病院に通っていた。

「懐かしいな…」

黒人さんは当時の想い出を思い出したかのように呟く。
そして、私達はタクシーから降りて、黒人さんはインターホンを鳴らした。



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