HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
黒人さんを撃った犯人たちは私のバックを奪い、そのままメインストリートに向かって逃走していった。

「クッ…」

辺りに残る銃の火薬の匂い。

腕を撃たれた黒人さんは、ビルの壁面に靠れ、呻いた。

「くそっ…」

「しっかりして…」

私は革ジャンの袖に滲み出る彼の血を首に巻いていたスカーフで止血する。

「さすがは看護師だな…」

「俺の携帯で…救急車を呼んでくれ…眞白」

彼は撃たれた傷の痛みに堪えながら、私に自分の携帯を託す。

「うん…」

泣いている場合じゃない…早く黒人さんを病院に。

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