HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
私は彼の携帯で救急車を呼び、『コロンビア大学メディカルセンター』に搬送して貰った。


すぐさま、弾丸の摘出手術が行われた。

私は待合のソファで腰を下ろし、彼の手術の無事を祈った。

―――彼が助けに来なければ、私が撃たれていた。

黒人さんは私を助けようとしたばかりに犯人の銃弾で腕を負傷してしまった。

外科医にとって、腕は命と同じ。

生命線なのに。


このまま、この傷が原因で彼の心臓外科医としての道を絶たれてしまったら…

私のせいで彼の未来が…


私の入れた携帯電話の伝言を訊いた、ボンド先生が駆け付けた。

「黒人は?」

「まだ、手術中です…」
「泣かないで…大丈夫ですよ…眞白さん」



ボンド先生は泣いていた私を優しく慰めてくれた。



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