HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
絶望

~黒人side~

俺が目を離した隙に眞白は居なくなっていた。

「眞白?眞白!!?」
俺は両手に持っていたコーヒーを落としてしまった。

俺の頭に不吉な予感が過る。

此処は犯罪の多発する都市・ニューヨーク。
観光客が事件に巻き込まれる確率も低くない。
眞白も犯罪に巻き込まれ、俺は辺りを見回して、目を凝らして彼女の姿を探し回った。

「眞白!!眞白!!!」

「!!?」

まだ、そんなに時間が経ってないのに、そう遠くには行ってないはず。なんで見つからない!?

俺は人気のない汚い路地裏を捜し回る。

観光客は危険だから人気ない場所には行っていけない。
それが危険を回避するための鉄則だけど。

俺はその危険を冒して、彼女を探した。

愛する眞白の一秒でも早く見つける為に。





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