HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
風邪でも引いて、ホテルで寝込んでいるだろうか?

二週間前にお義母さんが日本に帰国して、眞白はひとりになってしまった。

俺も眞白には日本に帰れと言ったが、彼女は頑なに拒否して、俺の元に残った。

俺がスマートフォンを持ち、眞白に連絡しようした刹那、ドアのノックの音が聞こえる。

「黒人さん…充斗です。入っていいですか?」

「えっ?」

充斗さんは俺の見舞いに訪れた。


「どうぞ…」

俺はスマートフォンをベットの脇のテーブルに置き、充斗さんを招き入れた。


「元気そうですね…仕事でニューヨークに来たので…お見舞いに来ました…」

充斗さんは椅子に腰を下ろし、俺の顔を見て、安心した笑みを浮かべた。

彼の手に持っていたコートには雪が付いていた。

「外は雪か?」

「えぇ~マジでニューヨークの冬は寒いですね…」

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